​緊急事態宣言 "人との接触を80%減らすこと"  について.           04/13/2020

 

人から人へと感染し、人々に広く蔓延していくウィルス感染症を抑え込む根本的な方法は、人と人との接触を極力減らすことです。これは、”Social and physical distancing ”という至極当然とも言える考え方です。

この図は、北大の西浦教授が、感染拡大の流行期(感染者数が指数関数的に増加している状態)にあり、「基本再生産数」(免疫が全くない集団で、1人の感染者が生み出す新たな​感染者の平均人数)をドイツと同等の2.5と仮定した場合の、新規感染者数の経時的変化を予測したものです。図は、人との接触を80%減らすことで、ある一定期間の後には、新規感染者数が劇的に減少することを示しています。あくまでも、数理モデルを用いたシミュレーションですが、科学的にはこのようになっています。

​不要不急の外出をひかえ、”3密"を避けること(まさに ”Social and physical distancing ”に該当します)の科学的な根拠とも言えます。

西浦教授言「接触を8割減らすことで、対策が長引くことを避け、社会や経済へのダメージを最小限に抑えることができると考えてほしい。減らす必要がある接触とは屋内での会話などで、屋外での散歩やジョギングなどの活動はリスクが低いため含んでいない。8割を減らすというのは、これまで10人に会っていたとしたら、8人とは会わないようにするということだ。特に屋内でのちょっとした会話も含めて接触と考えてほしい。ただ、社会機能を維持するためには医療や物流、ライフラインなどに携わる人の接触は減らすことができない。すでに感染リスクが高いことが分かっている夜の接待飲食の店や飲み会で使う居酒屋、ライブハウスやスポーツジムなどでの接触は、100%に近い形で減らしてもらいたい」

まずは「とにかく、家にいて下さい」ということです。"人との接触を80%減らすこと"は、現在、我々の自助努力に委ねられています。ウィルス感染拡大の行方は、今、我々一人一人の行動いかんにかかっています。「自分が感染者かもしれない」という認識を持って行動することが大切です。

 

”Social and physical distancing ”の観点からはテレワークが望ましいのですが、出勤せざるを得ない職場があることも事実です。職場では以下の点を念頭の置いて頂きたいと思います。

  • ​マスクの着用

  • 各人の距離を一定以上に保つ(1.5-2.0m)

  • 重要でない会議は行わない(必要な会議は、ビデオ会議や電話会議で代用するか、屋外で行う)

  • 連絡や対話は口頭ではなく、電話、メール、チャットを利用する

  • 手洗い、うがい、せき(くしゃみ)エチケットの徹底

  • ランチは個別にデスクか屋外でとる

  • オフィスの窓を開け、換気を十分に行う

  • 多くの人が触れる場所(ドアノブ、スイッチ、電話機、など)や物品をアルコール等で清潔にする

  • ​出張、旅行(帰省を含む)はしない

  • 満員電車をさける:オフピーク通勤、車内換気(窓の解放)に協力する、できるだけ空いている車両に乗る、他の人との距離を保つ、車内では喋らない、等に留意する

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